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《BGMが流れる。》
テロップ
Virtual Production - Where express your creativity without limits
ナレーション
「高精細でフォトリアルなCGを、瞬時にリアルタイムで表示できることは、クリエイターを今よりもっと自由にするのではないか。ソニーは、そう考えました。」
テロップ
BROADEN YOUR WORLD - Present and Future of Virtual Production
《広い撮影スタジオの中に、大型LED用のフレームが組みあがっていく。スタジオを構築している。
《室内。大きなテレビもモニターの前で、数人のスタッフがモニターをカメラで撮影するデモを行なっている。》
ナレーション
「ソニーイノベーションスタジオは、ゲームエンジンと大型LEDディスプレイを使ったバーチャルプロダクションという撮影手法に、いち早く取組みました。」
テロップ
Sony Innovation Studios
《CES2020のソニーブースで、バーチャルプロダクションの実演デモを行なっている。路地が表示された大型LEDディスプレイの前に、本物の自動車が置いてある様子を、カメラで撮影している。まるで本当に街中に自動車が停車しているような映像を、カメラがリアルタイムで切り取っている。》
ナレーション
2020年に開催されたCESでは、プロトタイプを展示、
ディスプレイには、フォトリアルな3DCGになったセットが映し出され、撮影用のカメラに背景が追従するその様子は、多くのクリエイターに新しい撮影手法の可能性を提案しました。
テロップ
VIRTUAL PRODUCTION
In-Camera VFX + LED WALL
《アニメーションが流れる。
黒い背景に、LEDディスプレイに表示されたCG背景がカメラの動きと合わせて変化し、インカメラVFX技術のしくみを示す。》
ナレーション
「インカメラVFXは、大型のLEDディスプレイに、ゲームエンジンを使用して3DCGを表示。そのディスプレイの前に、人物などのリアルな被写体を置き合わせてカメラで撮影することで、その場で合成を完了することができる技術です
カメラの位置情報に合わせて、リアルタイムに背景映像が変化するため、まるでロケ―ション撮影のように、3DCG空間を撮影することができます。」
《デモ映像「THE DESERET LIGHT(2021)」の撮影風景が流れる。
LEDディスプレイを使ったバーチャルプロダクションで撮影している。
女性が、暗い洞窟を探検している。LEDディスプレイに表示される背景が、洞窟の中、広大な砂漠という風に変化する。
操作するPC画面から、背景はCGで出来ていることがわかる。》
ナレーション
「ソニーは、豊かな色表現でリアルに空間を映し出すLEDディスプレイ“Crystal LED”と、そこで生み出された光を余すことなく撮影できるデジタルシネマカメラ“VENICE”の組み合わせを、バーチャルプロダクション撮影環境の最高峰として、提案しています。
古代遺跡、砂漠、世界中のあらゆるロケーションや、現実にはない架空の空間までを、スタジオの中でリアルロケーションのように自由にカメラで撮影をすることができます。
背景を高精細なCGで制作しリアルタイムで表示できることは、スタジオ撮影の可能性を大きく広げています。」
《スタジオの中で作業をする人々。多くのスタッフがPC画面に向かい、いろいろな調整をしている》
ナレーション
「ソニーイノベーションスタジオは2022年10月、世界最大規模となるソニーのCrystal LEDを使用したバーチャルプロダクションスタジオを設置。様々なエンタテインメントにおけるバーチャルプロダクションのワークフローを拡張し、現実世界と仮想空間をシームレスに融合した作品制作に取り組んでいきます。」
《完成したスタジオで、山頂シーンの撮影準備を行なっている。
スタジオ内のLEDディスプレイに”SONY INNOVATION STUDIOS”と表示される》
《画面が黒地になる。》
テロップ
EXPANDING DIVERSITY IN VIRTUAL PRODUCTION
A case in Music Video / King Gnu "Stardom"
《King Gnuのミュージックビデオ“Stardom”が流れる。赤い平原で、多くのヌーの群の中でボーカルが歌っている。
撮影風景に切り替わると、彼が大型LEDディスプレイの前で歌っており、それを撮影していたことがわかる。》
テロップ
Sony PCL Inc. ”KIYOSUMI-SHIRAKAWA BASE”
《室内。キャップを被った男性がインタビューを受けている》
テロップ
SHU SASAKI
Creative Director of “Stardom”
PERIMETRON
《佐々木が語る。》
佐々木
「映像では、結構音像みたいな部分が凄い広い曲ではあるので、日本にあるシチュエーションでどう撮るかみたいな部分にそもそもリアリティを感じていなくて、CGとリアルの実写っていうものを混ぜ合わせて、それが観客に違和感なく伝えられるような作品になればいいなと思ってました。」
《King Gnuのミュージックビデオ“Stardom”が流れる。クルマが、夜の街をものすごく速いスピードで駆け抜けている。
撮影風景に切り替わり、幾何学模様の背景グラフィックを映したディスプレイの前で、King Gnuメンバーが楽器を演奏している。》
《室内。灰色のパーカを来た男性がひとりでインタビューを受けている》
テロップ
OSRIN
Director of “Stardom”
PERIMETRON
《OSRINが語る。》
OSRIN
「スピード感ある感じの映像をどうにか作れないのかなみたいな話が、多分最初だったのかな。
そうなると、車をメインのモチーフとして使うってなった時に本人のポテンシャルもあるし、事故を起こしてはいけないなどを考えると
わりと難易度高い。そういう部分で車との相性だったりとか、バンドとの相性が良い、ロケーションをCGで作るっていうところで構成していった感じです。」
《Stardom MVの撮影風景。赤いクルマに照明をあて、速く走っているような表現をつくりこんでいる。
《佐々木が語る。》
佐々木
「CGに期待したことで言うと、やはり現実では考えられない、広いフィールドを作れたりとか、実際はありえない場所に
本人たちを落とし込むことができるということ。」
《OSRINが語る。》
OSRIN
「やっぱリアルなんだけど、リアルじゃないっていうところの間が見れたって感じ。どちらかというとトンネルってリアルにしていくっていうことだったけど、それがなんかドッキングした感じがやっぱあって、シンプルにテンション上がりましたね。」
《トンネルシーンの撮影風景が流れる。PC画面で、背景となるトンネルのCGを動かしている
LEDディスプレイに表示されたトンネル画像の前で、クルマを置いて撮影している
《OSRINが語る。
OSRIN
「本来スピード感を出してマッハというテーマ性でコンセプトを作っていたのがガッチリはまったところかなって。
一番撮影してて楽しい時ってそういう何て言うのかな色々なものがこう合わさって、
例えば被写体の演技だったり、美術だったりとか、それこそ役者の性格だったりとかが、ガチってハマった時に自分がコンテ描いてた時の数十倍の画になってたりとかする時に結構ウルっとくるんですよね。」
《佐々木が語る。》
佐々木
「撮影中は楽しかったですね。特にVPはその場でモニターを見ながらメンバーと話しながら撮れたので、それは通常の現場通りの楽しみがあったなと。」
《OSRINが語る。》
OSRIN
「目の前にある現象をちゃんとカメラでも撮りたいんだけど、自分の目でも見たいんですよね。
ちゃんと自分の目の前に見た景色を1日の景色として特別だなっていう状態の時間は欲しい、撮りながらも。欲張りかもしれないですけど。」
《画面が黒地になる。》
テロップ
POTENTIAL OF REAL-TIME RENDERING
”BACKDROP LIBRARY“ gives creators freedom
《渋谷の街中に、大量のカラーボールが飛んでいる映像が流れる》
《室内。黄色のカーディガンを着た男性がインタビューを受けている》
テロップ
HIDENORI USHIRO
Creative Director of “BACKDROP LIBRARY”
Sony PCL Inc.
《宇城が語る》
宇城
「ソニーが背景アセットを作るっていうところで、一番何を大事にして考えないといけないかと思った時に、圧倒的なリアリティっていうのが非常に大事かなと思うんですよね。背景アセットとしてあるべき姿というのは例えば一つの町、今回は渋谷ですが、渋谷に行かなくても渋谷が撮れる。まずそれを一番大事に思いながら、背景アセットのライブラリー化を進めています。」
《撮影スタジオの中。大型LEDディスプレイに渋谷の街を表示し、撮影をしている。
ディスプレイの前には、自転車に乗った少女がいる。渋谷にいるような映像を撮影している。
《渋谷のスペイン坂。CG制作スタッフが、点群スキャナーで街を計測している。
4人のスタッフが、スチールカメラで街を大量に撮影している。
《室内。灰色の服を着た男性がインタビューを受けている
テロップ
SATORU HIGA
VFX Supervisor / Technical Director
BACKSPACE Productions Inc.
《比嘉が語る》
比嘉
「レーザースキャナーFAROをお借りして、一緒に現場に行き、そのFAROの点群データをベースにスペイン坂を作っていったんですけど、
それとタイミングを同じくして、フォトグラメトリーという技術のために、大量の写真を同時に撮るというのをやってまして。先ほど撮った3Dスキャンした点群のデータと大量の写真を合わせてリアルなテクスチャーのついたメッシュのモデルというのを作りました。」
《PC画面。渋谷の街をCG化している》
比嘉
「やはりLEDパネルに映っているのをカメラで撮影した時にどう見えるかという感じなのですが、見た時には本当にスペイン坂だって素朴にびっくりしましたね。」
《撮影スタジオの中。CG化した渋谷の街を大型LEDディスプレイに表示し、調整している》
《室内。水色の服を着た男がインタビューを受けている。》
テロップ
TOKIHIKO TSUKAMOTO
CG Producer
jitto inc.
《塚本が語る》
塚本
「リアルタイムレンダーというのは、レンダリングの時間が圧倒的に速い。
フォトリアルな空間でも計算する時間が短くて、リアルタイムに描写できる。」
《比嘉が語る》
比嘉
「自分のやったことが即座に返ってくるっていうので、トライアンドエラーの回数がすごい増やせるというのが、やっぱり自由さに繋がるんじゃないかと思っています。」
《塚本が語る》
塚本
「スタジオに入って準備してる時にも、少しここを直そうかといってちょっと作業してそれを反映することができるんで。プリレンダーだとちょっと考えられないですね」
《撮影スタジオの中。CG化した渋谷の街が映った大型ディスプレイの前に少女を撮影している。
PCで操作する比嘉、演出をつけている宇城が、モニターを確認する。》
《宇城が語る》
宇城
「何日も、何時間も待たずに、その場で確認してOKが出せる、本当に演出家にとってのリアルタイムレンダリングの良さは、そこなのかなと思います。」
《室内。黒いパーカを着た男性がひとりでインタビューを受けている》
テロップ
TAKESHI YOONG
CG Director
jitto inc.
《尹が語る》
尹
「カメラのことだったり、照明のことだったり、どちらかが何かを付け足せばいいっていうことよりは相互関係な感じがするんですよ。
例えば、ライティングをこうしたいからって言ったらVP側のデータも変えなきゃいけないみたいなところっていうのを、どうすればベストなのか。その場でちゃんと密接に、照明だったら照明、CGだったらCGっていう人たちがちゃんと話し合って決めていくライブ感というのは、バーチャルプロダクションしかないんじゃないかなって気がしますよね。
3日とか4日ぐらいで作っていくみたいな瞬間に立ち会えた時はちょっと震えますよね。面白いなと思います。そのぐらい自由度も高い。」
《撮影スタジオの中。大型ディスプレイに表示された渋谷を見て、宇城やスタッフと確認している尹。
《撮影がスタート。ワイヤーで宙に浮いた少女が、渋谷の街を飛んでいる様子をカメラがとらえている。
《比嘉が語る》
比嘉
「ちょっと思いついちゃったからやってみようとかだったり、普通これやらないよね、というのも一応やってみるかみたいな気持ちになってきたりして、どんどん制作の可能性というか、表現の可能性というのが広まってくるのかなと思ってます。」
《完成した映像。渋谷の狭い路地を少女が自転車で駆け抜け、楽しそうに宙を舞う》
テロップ
Make Colors, Make SHIBUYA.
©2022 Sony PCL Inc.
MUSIC: Newspeak “Clockewise”
《画面が黒地になる。》
《ソニーのロゴで映像が終了》